転職情報

倒産・会社がつぶれる前に転職はした方がよい?待った方が良い?

会社がつぶれそうかも?
転職してしまうか、最後までいるべきかどうしよう。

一般的に企業は設立してから10年後には6%しか残っていないと言われています。
リーマンショックや、感染病など何か危機が訪れた際は、特に増えます。

企業が潰れたら転職を余儀なくされます。

今、企業が潰れるかどうか怪しい状態の人も、まだ安心と思っている方も将来にかかわる部分なので是非覚えておきたいポイントです。

まずは、会社が倒産・潰れるのはどういう時か、見極める方法をお伝えします。

そのような状況の時に、倒産する前・後どちらに転職活動を行えばよいか、メリットデメリットをお伝えします。 最後に会社が倒産する危機にいる状態の時に、早めに動いておきたいポイントを紹介します。

※倒産や、状況は刻刻と変わっていきます。あくまで傾向をお伝えしますが、読んでいただいた方に絶対当てはまるわけではないので、当記事を参考にしていただき判断していただければ幸いです。

会社がつぶれるかどうか見極める方法

会社が潰れるのは、主に資金繰りが悪くなり支払いができなくなるケースです。
売上が高いか低いかより、売上に対して支出の方が多く、手持ちの資金もない場合です。

会社が潰れるかどうかを見極めるポイントは主に以下の通りです。

給与の支払い状況が悪くなる

ボーナス(賞与)が支払われなくない、給与の支払いが遅延する。会社で一律給与が増えない・下がるなどです。

特に給与の支払いが遅延するのは、会社の収入と支出のバランスが悪くなっている可能性が非常に高いです。

上の立場の人からやめていく

冒頭で説明した通り倒産するかどうかは、売上の高い低いはあまり関係ありません。
黒字倒産という、収入と支出のタイミングの兼ね合いで黒字なのに倒産することもあります

この財務状況を把握しているのは、財務担当の人や役員など役職が高い人です。この人たちが辞め始めると資金繰りが悪くなっている可能性があります。その他有能な人がどんどん辞めていくのも、可能性があります。

ノルマなど仕事に対する管理が厳しくなる

資金繰りが悪くなると、とにかく利益を高めなければいけません。そのためには、収益効率を高めるためにコストカットやノルマなど1人当たりの売上を高めようとします。

普通の企業でもありますが、倒産の可能性がある場合は指示を出す人の焦りが出るため、過剰な管理・パワハラ体質になっていく可能性もあります。

特に、現金が欲しくなるため、顧客に対して早めにお金を支払って貰えたら安くするのようなキャンペーンを行ってまで売上を上げようとした場合は注意が必要です。

倒産・会社が潰れる前に転職する前のメリット

就職しやすい時期に転職できる可能性がある

企業によりますが、倒産まで行く場合はギリギリまで耐えていたが、何か大きな出来事がきっかけに破綻に追い込まれる事があります。そのようなときは、周りも倒産します。

例えば、リーマンショックであればいろんな会社が倒産し、一気に就職氷河期になりました。

そのため、求人倍率が一気に上がる可能性があります。その前に転職できると転職後に行うより転職がしやすくなる可能性があります。

2020年3月現在では、コロナの影響で資金繰りが良かった企業は何ともありませんが、元々資金繰りが悪かったような企業は倒産していきます。この後次々倒産する企業が増えた場合、再び就職氷河期を迎えるかもしれません。

収入が途切れることなく転職できる

倒産してしまったら、翌月などから仕事がなくなります。失業手当などはあったとしても、安定的な収入経路がなくなります。
倒産する前に転職ができれば、収入が途切れることなく働くことができます。

収入が途切れないということは、金銭面での安定が増すため落ち着いて転職活動を行いやすくなります。

本当に倒産するまでの有余がある

倒産する前であれば、有給を消化することができます。

また、本当に倒産になるまでは、給与が支払われる中での転職活動をすることができます。安心して転職活動ができるので、冷静に次のキャリア・将来のキャリアを見据えて転職活動することができます。

倒産・会社が潰れる前に転職するデメリット

辞めた理由が、場合によって不利になる

船が沈没する時、我先に脱出する船員がいたらどうでしょうか。

最後まで仕事を全うして脱出する船員の方が責任感があり、人望が厚いと思われます。

転職では、倒産前・倒産後の人が1つの求人を奪い合うというケースはなく、必ずしも不利になるわけではありません。しかし、印象として悪く思われる可能性はあります。

自己都合退職になってしまう

倒産した場合は、「会社都合による転職」ですが、転職前は「自己都合による転職」になります。「自己都合による退職」の場合、転職回数が多いときは不利になる場合があります。

また、倒産する前に退職までして転職活動を行う場合、失業手当をもらえるのは退職後3か月後と一般的なルールですが時間がかかります。倒産した場合は7日後にもらえます。

自己都合の場合の失業保険の受給開始について

  • 対象:離職日以前の2年間のうち、1年以上の被保険者期間があること。
  • 支払い:7日間の待機期間に加え、3カ月の給与制限期間後

倒産・会社が潰れてから転職するメリット

責任感を評価される可能性がある

最後まで、会社のために尽くしたという事実は、転職活動で有利になる可能性が高いです。中途採用は、スキルや実績のほかに、長く働いてもらえるかを気にする企業が多いです。

いくら長く働くつもりです。といっても実績が伴っていなければ信じ切ることはできません。しかし、倒産まで必死に活動したのであれば、実績として評価されます

失業保険を速くもらえる

倒産前に退職するデメリットで記載した逆です。
会社都合の場合は、失業手当をすぐに貰うことができます。※社会保険に加入していることが前提です。

会社都合退職の場合の失業保険の受給開始について

  • 対象:離職以前の1年間のうち、半年以上被保険者期間があること。
  • 支払い:7日間の待機期間後

会社が潰れるまでの経験ができる

仕事というものは、失敗を多くした人が成功をつかめる構造です。

会社が倒産するという大きな失敗を、生で経験できるというのは非常に貴重な経験です。これが次の仕事で活かせる状況であれば、転職できた後に活かすことができます。

倒産・会社が潰れてから転職するデメリット

倒産に伴う、待遇の影響が全て出る

会社が倒産に近づいた場合は、ノルマが厳しくなったり過度な人手不足になったり。いつ潰れるかギリギリの為、精神的にもよくない状況になる可能性があります。

また会社が倒産した場合、給与や退職金を支払われない可能性もあります。

※「未払い賃金立替支払制度」があり、国が代わりに支払ってくれる制度もあります。

状況により就職氷河期になっている可能性がある

倒産前に転職するメリットで記載した逆の例です。就職氷河きに突入すると転職がし辛くなります。

転職がし辛くなると、転職後の年収が下がる可能性や、本来の希望とは異なる企業に就職を余儀なくされる場合もあります。

倒産・会社がつぶれる危機が近づいたら行うこと

転職活動自体は始めること

倒産前に転職をする場合も、倒産後に転職をする場合も、倒産の兆候が見られたら転職活動自体は始めましょう。

どちらも失業保険を受給しながらの転職活動はオススメしません。なぜなら、後がなくなるため焦りが出てしまい、希望と異なった企業に就職してしまうというミスマッチにつながるためです。

転職エージェントを活用すること

転職エージェントは無料で、求人探しから面接設定・転職活動のノウハウ提供などをしてもらえます。働きながらでも1歩1歩転職活動を進めることができます。

特に倒産後に転職するという考えの方の場合、仕事をしながら転職活動はかなり難しいです。先に自分の市場価値や求人の状況を見て置くことで、いざという時スピーディーに本格的に転職活動を行えます。

おススメの転職エージェント

まとめ : 倒産前と倒産後の大きな違い

  • 自己都合退職か、会社都合退職か。
  • 倒産前の安定期に、先逃げするか。
  • 最後まで尽力し責任を果たしたが、不安定期に転職活動を行うか。
  • この記事を書いた人

りゅうじ

元ギター講師のWebマーケティング・ディレクター、事業マネジメントや新規事業の立ち上げなどを行う。趣味はディズニー・映画・読書・テニス・野球・芸術鑑賞・寺社仏閣巡り・写真・その他いろいろ。将棋はアマ2段。もっと人生を楽しく充実させるために、情報を発信中。

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