ビジネスモデル 企業・業界研究

高収益を目指せる。消耗型ビジネスモデルの仕組み

消耗型ビジネスモデルのカラクリ

ゲーム機・プリンター・シェーバーなどなど、本体の商品はとっても安いのに、それを使うためのインクやゲームソフトは高いなぁと思ったことはありませんか? これらを総称して消耗型のビジネスモデルと呼ばれます。

このビジネスモデルは最初の入り口である本体(ゲーム機本体・プリンターなど)では、薄利・赤字で提供することによってまずは買ってもらい、その後の消耗品(ソフト・インクなど)で大きく利益を得るというビジネスモデルです。

高収益を目指せるビジネスモデルですので、ぜひとも参考にしたいビジネスモデルの1つです。

ストック型ビジネスモデルだから、高収益化を目指せる。

ほとんどの物の商品は、商品価格 - コスト = 利益という式が成り立ちます。

例えば、シャツを2000円で販売していて、1000円のコストで提供できれば、1つ売れるごとに1000円の利益になります。

コストを下げるか商品価格を上げて利益額を大きくできるように改善していきます。

しかし同じ商品のシャツを次に買ってもらえる保証はありませんし、次いつ買ってもらえるかもわかりません。このような買い切り型の収益方法をフロー型と呼びます。

一方で、消耗型ビジネスモデルは、本体を使い続けてもらえる限り消耗する付属品を継続して買ってもらえます

この時、商品価格は、(本体価格+付属品×平均して買ってもらえる回数)となり、コストは(本体価格のコスト+付属品×平均して買ってもらえる回数)となります。

本体価格は、売れるたびに1000円の赤字だったとしても、消耗品が1回あたり500円の利益が出れば、3回買ってもらえれば利益が出ます。それ以降は、どんどん利益になります。

このように継続的に売上がたつ収益方法をストック型と呼びます。

最近はやっている、サブスクリプションモデル(定額制のサービス)もストック型の部類に入ります。

心理効果のカラクリ

このビジネスモデルには2つの心理があると思います。

物は持ち続けていると、愛着がわいて大事に思えてくる保有効果というものがあります。
入り口である本体を格安で売って兎に角保有してもらうことにより、保有効果を与えられます。

また、損だと思っていても過去の労力が無駄になることが嫌で、ずっとやめられないサンクコスト効果というものがあります。せっかく買った本体を大事にしたいあまり、多少高くても消耗品を買ってしまう傾向になります。

このような心理効果を駆使して成り立つ、とても力強いビジネスモデルと言えるでしょう。

実際に事業で生かすうえでの注意ポイント

1)使い勝手が重要

どのサービスでも同じですが、このビジネスモデルの構造は本体を長く使ってもらい、1回でも多く消耗品を使ってもらえるかが売上を上げる上での重要な指標になります。そのため、特に使い勝手の良い商品を提供する必要があります。

2)消耗品は、すぐ手に入りやすくする。

どんなに優れた本体であっても、消耗品がなかなか手に入らないのであればすぐに代用のものに変わられてしまうでしょう。

プリンターのインクであれば、どこの電気屋さんに行ってもある。ネットですぐ買えるなどすぐ手に入りやすくすることが重要です。お客様が買わなくても定期的に自動で送られるという仕組みも有効です。

自分の事業で生かすためには。

あなたが行っている事業すべてがこのビジネスモデルに当てはまるわけではありませんが、本質としては、目玉商品は薄利、周辺商品は厚利という構造です。

飲食店業界でアレンジするとしたら、辛くておいしい食べ物は薄利、喉が渇いて飲み物を注文すると厚利になるという方法。損して徳を取るということですね。

これからもたくさんのビジネスモデルをご紹介します。業界研究として、新規事業や企業でのアイディアの1つとして、明日の仕事の参考としてご活用いただけると幸いです。

  • この記事を書いた人

りゅうじ

元ギター講師のWebマーケティング・ディレクター、事業マネジメントや新規事業の立ち上げなどを行う。趣味はディズニー・映画・読書・テニス・野球・芸術鑑賞・寺社仏閣巡り・写真・その他いろいろ。もっと人生を楽しく充実させるために、情報を発信中。

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