・ビジネスモデルをいろいろ知りたい
・資産が少なくても始められるビジネスは?
そんな方に対して、「リボン型ビジネスモデル」についてご紹介します。
名前だけだと馴染みがないかもしれませんが、ZOZOTOWN・ぐるなびなどがリボン型ビジネスに当てはまります。
店舗がなく少人数から始められ、上手くいくと高利益を出すことも可能なビジネスモデルと言えます。
新規事業立ち上げや起業する時には、案の1つとして考えたいモデルですし、ビジネスマンなら常識として知っておきたいモデルです。
リボン型ビジネスモデルとは?
名前の通りリボン型のような関係図になるビジネスモデルの事を「リボン型ビジネスモデル」と呼びます。
ユーザー(消費者)と、事業者をつなぐための場の提供者。つまりプラットフォームとなるビジネスです。
マッチングビジネスにも近いですが、どちらかというとアフィリエイトに近いビジネスです。
代表的なサービスは下記の通り
- ZOZOTOWN
- ぐるなび
- 食べログ
- 価格ドットコム
- その他比較サイト
図にすると下記のようになります。
このビジネスの特徴は、事業者とユーザー双方にメリットがあるという点です。
リボン型ビジネスの事業者側のメリット
事業者は、通常自社の商品・サービスを広告・営業などが自力で集客します。
リボン型ビジネスでは、プラットフォーマーが代理で集客します。
基本的にはWebでのビジネスが中心です。
その為プラットフォーマーは、Web集客に特化した高いスキルを所有しており、事業所ではできない集客方法を可能にします。
また、第三者の紹介となり「ここに掲載されているなら安心」というようにユーザーに安心感を持たせる効果も期待できます。
リボン型ビジネスのユーザー側のメリット
リボン型の多くは、同一カテゴリの商品を一覧で見られる為、いちいち複数の商品を自力で調べる必要がなくなります。
また、比較がしやすいため、購入先を迷う場合には選択を助けるための場所になります。
リボン型ビジネスモデルの収益方法は?
サービスによって異なりますが、収益は事業所側から得る事が多いです。
そして料金体系は、大きく2つの種類に分かれます。
- 掲載料
1カ月掲載いくら。閲覧数×閲覧単価など - 成果報酬
事業所がユーザーを獲得出来たら、一定の報酬額、もしくは売上の〇%など
その他、オプションサービス・システム設定料・サポート費などがかかる場合もあります。
また、掲載料+成果報酬のようなハイブリット型や、成果報酬でしか料金を取らない「完全成果報酬制」というモデルもあります。
利益構造は?
- 掲載料の場合
(掲載数 × 掲載単価) - (集客費+サイト維持費) =利益 - 成果報酬の場合
(成果数 × 成果単価) - (集客費+サイト維持費) =利益
収益を上げるためには、単価を増やすか数を増やすかになります。
リボン型ビジネスの成功は、集客力がすべて
前項で利益を高めるためには、単価を増やすか数を増やすかです。
実際には、多くのリボン型ビジネスが、「客数」=ユーザー数が重要な指標になります。
逆にユーザー数が増えれば、提携・掲載事業者は増え成果単価も増えていきます。
ユーザー数を増やすためには、下記のようなポイントが重要です。
- 使いやすいサイト・サービスであること
- 嘘偽りない正しく良い情報であること
- 情報量が豊富であること
ユーザーは比較検討する為、情報が多く比較しやすくなければいけません。
また、リボン型ビジネスのプラットフォーマー自体は、商品を持っていない為、過大・過小宣伝をしてしまうとユーザーに損失を与えかねません。
特にWebでのプラットフォーマーの場合は、
- ネット検索での集客
- SNSでの集客
などを行うためには豊富で良いコンテンツがそろってなければいけません。
リボン型ビジネスモデルは、高利益になりやすい
リボン型ビジネスは、店舗を持つ必要がありません。店員もいりません。
Webサービスの運営・維持と、事業者の対応のための営業だけで成り立ちます。
一方で、月間で何百万・何千万人というユーザー数を集めることが出来たら、売上は物凄く高まります。
その為、利益(売上―コスト)は、他のビジネスモデルを圧倒するほどの高利益になります。
ただし、月間で何百万・何千万人というユーザーを集める事自体が至難の業です。
少ない人数で始められるビジネスは、参入障壁が低いため競合が沢山います。
それぞれWeb集客のエキスパート同士です。それに勝つか、今までにないニッチな市場で一気にシェアを獲得するなど戦略が非常に重要になります。
リボン型モデルのメリット
少ない資産で始められる
最初は、サイトさえあれば始める事が出来ます。
検索での集客など無料集客で始めるなど、小さく始める事が出来ます。そのため、事業立ち上げリスクも他の事業と比べて低い傾向にあります。
寝ていても稼ぐ仕組みになる
リボン型ビジネスモデルは、労働集約型ビジネスではありません。
集客できるようになるまでは至難の業ですが、一度集客できるようになりシェアが確保できれば、仕事をしなくても寝ていても収益が発生するようになります。
そのため、リボン型ビジネスモデルの場合、過酷労働にはなりにくいです。
※本当に寝ていてたら、シェアを奪われる可能性はありますし、企業によっては大変なところもあります。
リボン型モデルのデメリット
ブランド力を付けることが大変
プラットフォーマーは、ユーザーが求める商品自体の商品・サービスをもっていません。
また競合がいれば、それぞれ良い機能はマネしあうようになります。
その為、このサイトでないとダメ!というようなブランド力を付けることは難しいです。
掲載事業者が多い方が有利で、シェアが1番の企業だけが勝つようなビジネスになりやすいです。
収益は、掲載事業者に影響される
収益を高めるにはユーザー数が一番の指標ですが、掲載事業者がなければ利益もでません。
その為、収益は掲載事業者に大きく影響します。
ZOZOTOWNも掲載事業者離れなどがあるとメディアで大きく報じられていました。
掲載事業者が減ってしまうとユーザー数の減少や、客単価などにも影響していきます。
掲載事業者は、不景気により広告削減など、プラットフォームの内容とは関係ない所でも離れる事があります。
経済・時流など外部要因に影響されやすいビジネスと言えます。
リボン型ビジネスの仕組みを他事業でも活かすには?
リボン型ビジネスの特徴は、商品開発・サービス開発は行わず集客に特化したビジネスです。
つまり、苦手な分野は行わず得意な分野に特化しているビジネスと言えます。
新規事業や、既存事業でも苦手な分野は、行わず他社・外部に任せ、得意な部分だけ集中するメリハリを付けることで収益を改善することが出来るかも知れません。
まとめ
- リボン型ビジネスとは、利益率が高くなりやすい
- リボン型ビジネスは、少ない資産で始められる
- リボン型ビジネスは、集客が命
- リボン型ビジネスは、ブランド力を上げづらく外部要因に影響されやすい