ビジネスモデル

【ビジネスモデル】ライセンス(IP)ビジネスとは?あのキャラクターも。

【ビジネスモデル】ライセンスビジネスとは?あのキャラクターも。

私がめちゃくちゃ大好きなディズニー。著作権に厳しいことで有名ですよね。

ただ厳しくしてブランドイメージを守っているだけでなく、知的所有権(IP)を活用したビジネスを行っています。

今回はそんな、ライセンスビジネスというビジネスモデルをご紹介します。

ライセンスビジネスとは?

自社で作り上げた、知的財産を企業・個人など第三者に使用してもらい、使用料を得るビジネスモデルです。
ライセンスは、著作権・ブランド・キャラクター・特許・意匠登録など知的財産(IP)全般を指します。

ライセンスを使う側は、特許の許可を得ることにより、出来ない開発が可能になります。キャラクターを利用して、使用者の扱う商品・サービスのプロモーションを行うこともできます

例えば小学生向けの文房具で、キャラクターを使ったものと使ってないものがあった場合、使ったものの方が選ばれやすくなるでしょう。

私も、ミッキーが使われているグッズを進んで買ってしまいます。

ライセンスビジネスの使用料以外のメリット

本業以外の収益が得られるため企業として安定する

このモデルのメリットは、ただ使用料を得られるだけではありません。

映画であれば通常は興行収入でしか収益を得られません。しかし、映画内に登場するキャラクターなどのグッズ化によりライセンス使用料を得ることができます。本業である興行収入以外の収益を得ることができます。

仮に映画の利益が思わしくなくてもライセンス使用料で、利益を上げられたらその映画は成功ともいえるでしょう。

さらにキャラクターなどの知的所有権は定着すれば息の長いビジネスになります。映画は単発でヒットするかどうかが収益を大きく左右しますので、安定した収益を得ることができれば、企業としても安定します。

大きな例として、ディズニーは1本映画を成功させて、そこで出たキャラクターをライセンス使用料などで更なる収益を得ることで安定した経営を行っています。 ミッキーは90年近くたった今も世界的なスターであり続けています。

知的財産の認知度があげられ、ファンが増える。

第三者に使用してもらうことにより、自社で全て製造・提供していくよりも、早いペースでキャラクター・知的財産の認知度があげられます

認知度が上がると、新たに使用したい企業などが現れ、さらなる収益を得ます。良い循環が生まれたらどんどん収益が増えていきます。

そして長年愛されるようなキャラクターになれたら、物凄く息の長いビジネスになります。

グッズ製造などの業務がいらない

仮に自社でグッズ製造を行うとしたら、工場建設が必要です。文房具・ランドセル・おもちゃ・ゲームなど全てをグッズ化する場合、ものすごくお金がかかります。

ライセンス契約を結べば、収益を得ながらこれらのグッズも作ってもらうことができます。

ライセンスビジネスのデメリット

管理を怠るとイメージが崩れる

何でも契約して使用権を渡してしまうと、キャラクターのブランドイメージが低下しかねません。しっかりと契約管理を行い、ブランドイメージを守っていく事が重要です。

一時的には知的財産をすぐに売った方が、収入の面で良い

ライセンス使用料は、それぞれ大きな収入にはなりにくいです。重要度の高い特許など、権利そのものを売った方が一時的には高い場合があります。

長期的に見れば、ライセンス使用料の方が上回る可能性もありますが、目先の確実性の高い収益を得るか、長期的な収益性を得るか企業の状況により判断が分かれるところです。

権利を無視される可能性がある

著作権自体はベルヌ条約などに加盟している国では共通ですが、一部の国では効力を発揮しない国もあります。ただし、そのような国ではそもそもビジネス展開をしていない場合があります。 また著作物への扱いが微妙に異なる場合があります。

著作権自体が有効な国であっても、海賊版などが横行する事があります。知的所有権そのものはルールで守っているだけで真似しやすいものです。そのため、使用料などを払わず真似をされてしまうケースもあります。

ライセンスビジネスの例

ミッキーのグッズ化

ミッキーが誕生して間もない1930年ごろ、ミッキーマウスのスクールバッグが製造されました。その後、ゲームや色んなミッキーを使用する商品が生まれました。これらはみなライセンス契約を行っていたため、ウォルトディズニーは巨額の利益を得ました。

知的財産(IP)の活用をフルに行っているバンダイナムコグループ

ガンダム、アイカツ、スーパー戦隊、仮面ライダーなど早々たるキャラクターの権利を所持しビジネス展開を行っています。

ゲーム化・カードゲーム化・おもちゃ化など幅広い事業展開を行っており、IPビジネスにかなり依存しています。一方で、新たな有名キャラクターが、安定的に生み出せないなどの課題を抱えています。

これからが熾烈な戦いになる、技術特許

昨今では、AI開発が盛んになり、その特許をどこが質が良く多く取得するかで、獲得合戦になっています。

更には、5G・薬品・宇宙ビジネスなど様々なところで技術の特許は使われています。重要な特許を取ることができれば大きな収益になり、内容によっては国力を上げるレベルの話にもなります。世界では開発競争が盛んにおこなわれています。

  • この記事を書いた人

りゅうじ

元ギター講師のWebマーケティング・ディレクター、事業マネジメントや新規事業の立ち上げなどを行う。趣味はディズニー・映画・読書・テニス・野球・芸術鑑賞・寺社仏閣巡り・写真・その他いろいろ。将棋はアマ2段。もっと人生を楽しく充実させるために、情報を発信中。

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