ビジネスミニ知識

ケチャップがドバドバと沢山出てしまうのは、戦略?【ビジネスミニ知識】

ケチャップがドバドバと沢山出てしまうのは、戦略?【ビジネスミニ知識】

今回から、収益を上げるためのビジネスのミニ知識を紹介します。

さてケチャップは、自分が使いたい以上に出てしまう事が多いですよね。
サッカーで、ゴールが大量に生まれる時のことを「ケチャップドバドバ」と言われることもあるぐらいです。

勿体ない気がしますし、健康にも良くない気がします。
一方で、お店などで使われる専用の容器に入っているケチャップ・ソースは、ドバドバと出ることが少ないと思います。

つまり、技術でドバドバと出ることは防ぐことが出来るはずです。

しかし、なぜしないのか。詳しく解説していきます。

ケチャップがドバドバと沢山出るのは、消費スピードを上げるため

ケチャップがドバドバと沢山出るのは、消費スピードを上げ売上を高めるためです。

具体的に解説していきます。

まずケチャップメーカーが売上を伸ばすためには3つの視点が必要です。

  • 価格を上げる
  • 買ってくれる人=客数を増やす。
  • 買ってくれる回数・頻度を増やす

ケチャップドバドバは、消費の回数・頻度を増やすため

ケチャップがドバドバと沢山出るのは、買ってくれる回数・頻度を増やすためです。
例えば、1本消費するのに30日(1カ月)かかるのと10日で使い切ってしまう人を比べると、1カ月当たりの消費される数が3倍も違います。

200円のケチャップを1カ月使ってもらうより、100円のケチャップを3回使ってもらった方が売上高は高くなります。

その為には、1回使うごとにすこーしずつ多めに使ってもらう事が得策です。

他には色んな料理に合うという提案をすることで、使用する機会を増やす施策を行っているところも多いです。これも同様に消費のスピードを上げるための施策です。

価格と客数増は難しい

売上を上げるための他2つの方法は、少し大変です。

特に価格を上げるのは、顧客離れ・批判の的になる可能性があり、多くの企業は値上げに躊躇します。

買ってくれる人を増やすためには、CMなど広告を打ち出したりキャンペーンを行うことによって増やしています。しかしすでに行っているところがほとんどでしょう。それ以上に売上を高めるには、人口にも限度がありますしお金がかかります。

※工夫して打破できる可能性があることはおいておきます。

しかし、買ってくれる回数・頻度を増やすことは、勢いよく出るような容器にするという工夫で行えます

飲食店での調味料の容器はドバっと出ないのも、売上の為。

飲食店の場合、セルフサービスで提供する調味料はなるべくムダ遣いされない方がコストを抑えられます。その為、飲食店の調味料の容器は、少し出の勢いが弱くなっています。

このように、ただ調味料の出が良いか悪いかで、戦略が見えます。

ハミガキ粉も同じ。ハブラシを大きくすることで消費を増やす。

ハミガキ粉も同じ。ハブラシを大きくすることで消費を増やす。

ハブラシは、小さい方が奥まで良く届き磨きやすいそうです。
しかし、一般的に売られているハブラシはブラシの面積が結構大きいものが多いですよね。

皆さん歯磨き粉を使う時は、ハブラシのブラシの面積一杯に使うというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

ハブラシのブラシの面積を大きくすることで、1回1回の歯磨き粉の使用量を増やすことで売上を高めているのです。

それに歯磨き粉はブラシ一杯までつけて使う必要はないそうです。でも上図のようにたっぷりつけて磨きたくなってしまいますよね。

液体系は同様の手法を取っていることが多いが、逆もある

ケチャップ・マヨネーズ・ソースといった調味料から、化粧水なども大量に出ることが多いですよね。
しかし中には、1回1回少しずつしか使えないものもあります。

その場合多くは、高級で量が少ないものに多いとおもいます。

それは、高い物だから大事に使いたいと思う消費者心理に合わせて、少しずつしか出ないようにしています。高い物は、使用頻度を上げなくても、何かしらの付加価値が強く価格が高いため、利益も上げやすいのです。

他のビジネスに活かすためのポイント

消費者の満足感を与えることが大切

消費スピードを上げ購入回数を増やすときに、

  • 顧客が勿体ない。
  • いっぱい出るのが嫌だ

といった反感を買ってしまっては、顧客離れが起きてしまいます。

ケチャップやマヨネーズは大量に使いたい層が多く、また価格も安いのでそういったことが起きにくいから実現できます。特に高級な商品・ブランド力がある商品は安易に消費ペースを上げようとしてはいけません。

また環境的に良くないこと。倫理的に反感を買うような度が過ぎた施策は避けましょう。

セット売りで消費ペースを上げる

3本セット・5本セットなどで販売することです。1次的に消費者が大量に所有することで、いっぱいあるから早く使いたい・節約せずに使おうという心理が働きます。

トイレットペーパーは、あと少ししかない時は節約して使いますよね。しかしいっぱいあるときは気にせず使ってしまいます。

この心理を応用し、1本3セット・5セットとまとめ買いしてもらう事で消費ペースを上げることが可能です。小売店などで、容器や商品そのものを変えられない場合は、セット価格などで販売することで来店回数を増やすことが出来ます。

常にバージョンアップすることで購入頻度を上げる

携帯・カメラなど最新の方が好き・新しいものが好きという人は多いものです。新しいものが出てくると今持っている物の価値が下がったように感じられてしまいます。

これも一種の消費ペースを上げているのに近しいです。

定期的に新しいものを出すことで買い替え需要を増やすことが出来、購入回数を増やせます。

さいごに

いかがでしょうか。このように身近なちょっとしたことが、利益を高めるための工夫になっています。

日々の生活の中で、少し不便なことちょっと気になる事があったら、「なぜ」その施策をしているのか考えるようにしましょう

きっとそこには、企業の工夫が入っているかもしれません。

当ブログでは、ビジネスのフレームワーク・ビジネスモデル・転職情報など社会人の方に役立つ情報を分かりやすくご紹介しています。是非他のも読んてみてくださいね!

  • この記事を書いた人

りゅうじ

元ギター講師のWebマーケティング・ディレクター、事業マネジメントや新規事業の立ち上げなどを行う。趣味はディズニー・映画・読書・テニス・野球・芸術鑑賞・寺社仏閣巡り・写真・その他いろいろ。将棋はアマ2段。もっと人生を楽しく充実させるために、情報を発信中。

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