ユーザー目線が大事なのはわかるけど、どうすればよいのかわからない。
上司などに「ユーザー目線が大事」等言われたことはないでしょうか。
営業・経営・マーケティングなど、顧客の事を考えなければならない業務において「ユーザー目線」は必須です。
しかし、「ユーザー目線になる」というのは抽象的ですし、人によって感じ方が変わることもある為、非常に難しいですよね。
こういったお悩みの方に対して、ユーザー目線を身に付ける為に行いたい習慣をご紹介します。
ユーザー目線とは?「ユーザー目線力」が大事
ユーザー目線とは名の通り、ユーザーの立場(目線)になって物事を考えるという事。マーケティングなどの業務において大切な視点です。
仕事以外では、ユーザーとしての立場を持ち合わせていますが、自分の仕事となるとユーザーから提供する側になってしまう為、ユーザー目線でいる事は難しくなります。
もともと提供しているサービスのコアなファンぐらいのユーザーだったとしても、その会社で働くと社内の人間となってしまいます。どこかに、売上や技術・人間関係など社内の都合が混じってしまいます。そんな中、ビジネスでユーザー目線を身に付けるためには、訓練が必要です。
筋力トレーニングのように、行えば行うほど筋肉がつくように、ユーザー目線の練習を行い、何度も繰り返すことによってユーザー目線が付いていきます。
なぜ、ユーザー目線を身に付ける為に訓練が必要なのか
小学生の男の子は、好きな人に対してちょっかいを出す時がありますよね。
小学生の段階では、異性を喜ばす大切さを知らないという事もあるかもしれませんが、好きな人に対してどのように接して良いのか分かりません。成長し、さまざまな好きな人と交流していくにつれ、好きな人への対応方法が分かっていきます。
これは、経験や恋愛ドラマなど様々なものを通して勉強してきているからです。
恋愛で、好きな人を喜ばすために考える事と、ビジネスで顧客を喜ばすために考える事は非常に似ています。その為、恋愛の達人であればユーザー目線もしっかりついているかもしれません。恋愛の達人でなく、ユーザー目線になりたいという方は、この相手を喜ばす(相手の気持ちを知る)為の学びが必要なのです。
ユーザー目線を身に付ける為の習慣5つ
- 自身のユーザー体験を常に分析し把握する事
- 否定・逆説の考えを大切にする事
- 色んな人事に興味を持つ事
- 顧客にとことんなりきる事
- 実行したことに対しては分析、改善を行う事
自身のユーザー体験を常に分析し把握する事
あなたが持っている、そのスマートフォンは、なぜそれを選んだのでしょうか。
また、なぜその購入方法を選んだのでしょうか。
選ぶとき、購入したとき、手に取った時、使い始めた後、それぞれどんな気持ちでどんな事を考えたでしょうか。
このように、自身がユーザーになった時に選んだ理由・感じた気持ちこそが本当のユーザー目線です。
日々、ユーザーとして行動した際に、その時の選んだ理由・感じた気持ちを分析し、覚えて置くことが、ユーザー目線を鍛える効果的な方法です。コンビニでついで買いしたとき・日用品、スーパーで食材買うなど小さなことでも振り返って考えてみるとよいでしょう。
否定・逆説の考えを大切にする事
自分の考えについては、必ず逆の立場になってみましょう。
ユーザー目線になれていない時は、たいてい自分の考えが一般的で正しいと思い込んでしまう場合です。
ですが、自分が売り手側・サービスの提供側である限り、ユーザーは自分以外です。
「〇〇の商品は絶対機能がもっとあった方が良い!」と思っていても、ユーザーは色んな機能は不要で、シンプルでデザインが良い方がいい!」と思っているかもしれません。
ユーザー目線になるためには、自分の先入観などの考えを捨てられるかが、重要なポイントです。
例えば、「政治家の給料を下げろ!」と言う意見が多くあります。確かにそう思いたい気持ちはわからなくはありません。一方で、日本を背負う大事な職業が安月給であったらどうなるでしょうか?優秀な人は、違う職業を選ぶようになるかもしれません。
何が正しいかはわかりませんが、自分の考えと反対の考えをしてみる事で、視野が広がり色んな立場の考えを想像できるようになります。
ぜひ自分の考えを否定してみて、反対意見を良く分析してみるとよいでしょう。
色んな事に興味を持つ事
野球をやるときの気持ちは野球をやった人でないと、理解するのは難しいです。お化粧した時、お化粧する時の楽しさ、大変さを知るのはお化粧をしている人でないと難しいです。
色んな体験をする事で、色んな人の気持ち・大変さを知る事が出来ます。
その為には、様々なことに興味を持ち挑戦する事が大切です。
1年に1回趣味を変えるとか、数カ月に1回新しい事に挑戦してみる。色んな所に足を運んでみるなど、仕事以外の娯楽においても色んな事に興味を持ち挑戦する事が、仕事にも生きていきます。
顧客にとことんなりきる事
前項と似ていますが、こちらはトコトンその商品の顧客の立場になりきるという事です。
例えば、ベビーカーの販売会社であれば、実際にベビーカーを購入し使ってみる事です。電車の乗り入れでは大変ですし、エレベーターがない所では持ち運びも大変です。そういった気持ちは、実際に使っている人ではないと難しいものです。
実際にそのユーザーに近い立場になり、実際に体験してみる事でユーザー目線になる事が出来ます。
実行したことに対しては分析、改善を行う事
ここまでのご紹介で、自分の目線をユーザーの視点に近づける為の習慣をご紹介しました。しかし、どこまで行ってもその考えは「あなた」でしかなく、「ユーザー=自分以外」にはなり得ません。
その為、自分の考えた事が本当にユーザーも思っているのか分析・調査・改善が必要です。
これは、実際のユーザーに聞いて見る事です。ビジネスであればマーケティング調査としてヒアリングを実行できます。
その他、友人・ご家族などユーザー側に立っている人がいる場合は聞いて見るとよいでしょう。
さいごに
ユーザー目線になる事は非常に難しいですが、訓練をしていく事で、精度は少しでも向上していきます。ぜひ挑戦してみてください。