- ベンチャーで働くのってどうなの?
- ベンチャーで働くメリットって?
- ベンチャーで働くデメリットは?
このような悩みに対して、ベンチャー企業で働く私が解説していきます。
結論的な事を最初に述べさせていただくと、ベンチャー企業で働くことは、やりがいがあり、本当に楽しいと思います。
一方でやりがいや楽しさを感じられるだけのデメリットや注意点も多くあります。
ベンチャー企業が合う人と合わない人がいますので、是非最後まで読んで頂き判断材料の1つとして頂けると幸いです。
メニューは多めですが、各項目短めです。また「知ってるよ!」という項目は読まなくても問題ありませんが、私独自の視点を多めに入れていますので是非読んでみてくださいね。
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ベンチャー企業とは?
そもそもベンチャー企業は、明確な基準・定義はありません。
一般的には、独自の技術や新しい技術・ビジネスモデルをもって、新市場の開拓を目指す企業。或いは新規事業を立ち上げていく企業をベンチャー企業と考えてよいでしょう。
ベンチャー(venture)とは日本語で、危険を伴う冒険・投機という意味です。 危険=リスクを伴わない企業はいないので、通常の会社に比べて、新規事業など冒険意欲・成長意欲の強い企業とも言えます。
漫画「ワンピース」で例にすると下記のような感じ。
- 大手企業:白髭海賊団など
- 中小企業:1つの町を縄張りとし、そこから動かず占領している海賊
- ベンチャー企業:ルフィーなど新興勢力が海賊王を目指している人たち。
中小企業とベンチャー企業の違いも、上記の例の通り企業として大きく冒険しているかどうかで別れます。
例えば100年続く個人料理店などは、冒険はしていないので中小企業です。
メガベンチャー
ベンチャーの中には「メガベンチャー」と呼ばれるものもあります。
通常は、現在の大企業のように、最初はベンチャーでも大きくなると安定志向が強くなります。
しかし、近年上場を果たしてもベンチャー精神を忘れずチャレンジをしていく企業があります。そのような企業の事を「メガベンチャー」と呼んだりします。
有名な企業では:DeNAなどです。
定義についてご理解いただけましたでしょうか。
さっそくベンチャーで働くメリット・デメリットをご紹介していきます。
ベンチャーで働くメリット
仕事の幅を広げ、視野を広くすることができる
ベンチャー企業は、しっかり組織化されていない場合が多いです。
私の働く企業では、人事や経理部・総務部もありません。
会社の備品・設備・ツール導入は、申請を上にあげるのではなく、メンバー同士で話し合って決めます。
来期の予算・売上集計や経理についても自分たちで行います。
私はディレクター・マーケティングですが、経理や・総務・人事の部分も併せて管理しています。
通常ではありえないほどの仕事の幅です。そのため、経理・総務・採用など人事についても理解したうえでのマーケティング策などを考えることが出来ます。
昨今のビジネス書では「決算書」が読めた方が良いという本が出回っていますが、小さい企業では読めた方が良いではなく、読めなければならないという場合もあります。
企業よりますが、このように任される仕事の幅が広いので、さまざまな視点・視野を知ることが出来ます。
任される裁量権が大きい
人が少なく上下の階層も少ないため、裁量権や与えられる責任の量が大きくなります。
例えば、営業が1人しかいなければその人が営業の最高責任者です。
ただ営業して成績を出すだけでなく、営業としてどう立ち回れば効率的に獲得できるのか、営業の仕組み・方法から考えなければなりません。
デメリットと捉える方もいると思いますが、ベンチャー企業で働くメリットだと思います。
なぜなら、営業の仕組みから考えられるのは、ベンチャー企業や起業して間もないころの企業ぐらいしかできない貴重な経験だからです。
よくビジネス本などを読むと、営業の仕組みから・方法を変えるような話も出てきます。
ベンチャー企業であればすぐそれを実践することが出来ます。
もちろん企業によって異なりますが、大企業などで働く場合より裁量権・責任の量が大きくなるため、貴重な経験を得られることが出来ます。
意思決定・変化などスピード感がある
ベンチャー企業は、ボロボロの船に乗って航海をするようなものです。
突然水が入ってきたり、荒波に飲まれたり、或いは勢いに乗って凄いスピードで進んだり。
前にも後ろにも、日々大きな変化を繰り返していきます。
そんな変化を乗り越えて成長していくためには、重要なのは兎に角スピードです。
小さい失敗をどんどん積み重ねて改善を行っていく事が大切です。 その為、ベンチャー企業は全体的に意思決定のスピードや変化するスピードが速いです。
経営者と距離が近く一緒に働くことが出来る可能性が高い
大企業などでは直接話したことが1回もないという事もあるでしょう。
小規模のベンチャーであればあるほど、経営者との距離が近くなります。
大企業の場合経営者=雲の上の人。ベンチャーの場合、リーダーのような感覚にもなります。
経営者と距離が近くて良い最大のポイントは、経営の視点・考え方を肌で感じる事が出来るという事です。
従業員は、どんなに頑張っても雇われる側です。経営者は雇う側です。
この差は物凄く大きいです。
その考え方の差を理解するだけでも、他企業の経営者にプレゼンをするとき・あるいは自社で重大な局面になったときに経営者の視点を想定する事が出来るようになります。
会社が大きくなれば、待遇面でのメリットが多い
会社が急成長していくと、そのまま主要ポジションとして待遇がアップする可能性があります。
営業が1人しかいない企業なら、成長し営業10人などに増えただけでも10人の上司というポジションになります。
また、上場した場合はストックオプション制度というもの使用して一気に収入が増える可能性があります。
ストックオプション制度とは、あらかじめ決めた額の自社の株を取得する権利です。自社の株が上がったときに売却すれば大きな収入となります。
例えば、1株100円で1000株まで取得できるという権利があったとします。
10万円で買うという事です。
もし、株価が3倍になったら30万円の価値を10万円で買う事が出来るので20万円利益が出ることになります。
あくまで例でしたが、実際にはポジションや規模・状況によって大きく変わります。中には大きな収入となる場合もあるようです。 ただし、物凄く極めて稀な例ではあります。
ベンチャーで働くデメリット
会社が不安定になりやすい
ベンチャー企業は総じて、起業してから歴史が浅いです。
潤沢な資金や、安定した利益がない可能性もあります。
急な災害・不況時には一気に経営が厳しくなる場合もあります。
そもそも、そういった時にも経営者任せにならずに、従業員がそれぞれ考え行動していく事が重要です。ある意味メリットかもしれません。
井の中の蛙になってしまう可能性がある
各部署の人数が少ないため、自分たちの考え・やり方がベストとなりがちです。
そうなると、折角裁量権をもらえたり仕事の幅が広くなっていても、よそでは通用しないスキルとなってしまう可能性があります。 ベンチャー企業に入社したら、セミナーや他社との交流を活発にし、色んな情報を取り入れられるようにしましょう。
教育体制が整っていない可能性が高い
前項と近いですが、教育体制が整っていない場合が多いです。
そのため、新卒での入社。未経験の職種・業種など即戦力ではない人が飛び込んでしまうと、かなり苦しむ可能性があります。 そもそもベンチャー企業では即戦力を求めているケースが多いため、教育しなければいけない人員は採用されないケースもあります。
給与や待遇面の仕組みが定まっていない可能性
福利厚生・給与体系など待遇面の制度がしっかり整っていないケースがあります。
法務部など専門の人員がいないと、「経営者が知らなかった」などでの雇用トラブルがある可能性もあります。
ベンチャー企業を目指す場合は、一般的な待遇・働き手の権利など自分を雇用を守るルールは知っておきましょう。
ベンチャー企業に向いている人
- やりがい重視の人
- 将来独立や企業を考えている人
- 成長志向が強い人
- 幅広い業務を行いたい人
とにかく安定より冒険思考・やりがいがある人は、向いています。
また現代においては大企業にいても、安定しているとは言えない時代になってきます。
ベンチャー企業で早くから大きな責任のある仕事の経験をした方が、結果的に安定した人生になる可能性もあります。
ベンチャー企業を探すときのポイント
ベンチャー企業を探すときは、主に下記3つの点は良く調べましょう。
- 自分のやりたいことが出来るか、良く調べる事
- 企業の理念・考え方があっているか確認する事
- 自分の持っているスキルが、活かせるか確認する事
- 絶対に譲れない条件(給与・福利厚生)はあるか確認する事。
簡単に言えば、自分の夢・やりたいこと・そして持っている力が、企業と合っているかを確かめるという事です。
初めてのベンチャー企業への転職であれば、慣れない事も多いと思います。
失敗しないためには、人材紹介と求人サイト共に登録して、プロのコンサルタントの話を聞きながら、求人を見るようにしましょう。