ブラック企業の見分け方が分からない。
という悩みに対して、不利と言われる理由から対策まで徹底的に解説します。
ちなみに私は、転職市場について3つの視点を経験しています。
- 転職支援経験:人材紹介事業にて転職コンサルの経験があります。
- 採用側の視点:会社でマネジメント・採用を検討する立場にいます。
- 転職者視点:私は、転職を2回しています。
そんな経験から、3つの視点を元に解説していきます。
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転職回数が多いと不利?
転職回数が多いと、不利になる企業があるのが事実です。しかし、一般論であり理由次第です。各個人・企業によっては有利にもなり得ます。
転職回数が多いと不利と言われるのは、すぐ辞められる可能性があると思うからです。
企業はすぐ辞められると、労力だけでなく売上・金銭面的にかなり困ります。
1人採用するのに多額のコストをかけているからです。
会社は、採用して1年は利益が減ったとしても、長く働いてもらう事ができれば、大きなリターンを得ることができます。そのため、採用コストは高くても支払います。
ところが1年で辞めてしまうと、利益が減っただけで終わりです。そのため、長く働いてもらえる人を採用したいのです。
転職を1回もしてこなかった人と、10回転職した人がいるとしたら、どちらの方が辞めないだろうと考えると1回もしてこなかった人ですよね。なので、転職回数が多いと不利と言われます。
逆に言うと、転職回数が多くても辞める可能性が少ないと思われることができれば、不利になりません。また、転職回数を全く気にしない企業もあります。
具体的な採用に伴うコストってどのぐらい?
採用に伴うコストは、企業によりますが数百万になります。
コストは主に募集するための費用、採用後の費用と大きく分けて2つあります。
募集するための費用は、求人サイトに掲載や、人材紹介にお願いします。
1人当たりの採用コストは、安い場合は、数万・数十万。高い場合は、100万以上かかります。
採用後も費用は大きくかかります。
まずは、採用した人への給与です。その他は、業種・企業によって異なりますが、パソコン代購入・オフィスの場所確保。チャットツールなどのアカウント追加の費用。
そして、金額では図ることが難しい、教育コスト・マネジメントコストなどもあります。
こうしてみると、1人採用するのにあたり、数百万のコストになります。
転職回数が多い強み・メリットもある
採用する企業は、社内に新しい考え方を取り入れられる
例えば新卒採用中心に行っていたような企業は、社内のほとんどが他社の状況がわかりません。仕事のやり方・考え方全てが、その企業に染まっています。
時代の変化が著しい昨今において、会社は色んな考え方、変化についていく必要があります。そこで、色んな企業にいた経験は新しい考え方・やり方を取り入れる大きな手段になります。
スキルが多様化し、高い場合がある。
この記事を読んでくださっている方は、転職回数が多いと思いますので実感があると思いますが、同じ職種だとしても様々なスキルを持ち合わせていると思います。
1社しか経験がない人は、スキル的にも慣れた仕事をこなしている人もおり、成長できていない人も多いです。
例えばWebデザイナーの場合、実はカテゴリによってデザインのスキルが微妙にことなります。
- アニメ系・商品などの販促系であれば、魅力とブランディングを高めるために見た目のデザインが重視されます。
- ビジネス系・EC(ネットショッピングサイト)などの場合は、サイトの使い勝手・購入してもらう為などユーザーの行動をデザインすることを重視されます。
介護職の場合、老健と有料老人ホームなど施設の種類により、やり方や目的が異なります。営業も、企業向け、一般消費者向けなどでやり方が異なります。
複数の企業を経験している人は、このようなスキルを持ち得ていると思います。これは、転職が多い人にしか得られない重要なスキルです。
転職回数を気にする会社とは?目指すなら、考えるべき対策方法
転職回数を気にする会社は、主に以下の通りです。
- 新卒採用中心の企業
- 早期退職の経験があり、警戒している企業
- 転職回数多いとよくないという先入観が強い企業
転職回数多い人=採用リスクが大きいと思っていることが特徴です。
そもそも、そのような考えを持たない企業も多いので、応募を避けるというのも手です。
が、応募したい!という場合は、面接での伝え方に気をつけましょう。
転職した理由が、前向きであること
- あきた
- つらかった
- 誰誰が嫌いだったから
- 会社になじめなかった
のように後ろ向きであり、どの企業にも起こり得る場合、理由は厳禁です。
良い例は以下の通り
- 営業で〇〇の成果を出しやり切ったので、キャリアアップを目指した。
- 1社目は、企業向けの営業だったが、一般のお客様を感動させたいと思った。
など。前向きで、やりがいをもった理由であることが重要です。
今までの転職の筋が通っているかを伝える
転職回数が多い場合、今までの転職がどういうゴールを求めて、どういうキャリア形成をしていたかを伝えましょう。
元々、〇〇になりたいと思っていました。そのため、1社目は〇〇。2社目は○○とキャリアアップを目指してきました。などです。
後ろ向きの理由でしか転職しなかった場合は、正直に
1・2の理由も、嘘をついてはいけません。後ろ向きで転職してきた場合は、明確に理由とともに反省している点をお伝えしましょう。
例:今までは、考えが浅く転職を繰り返してしまいました。今回の転職では、今までの反省を見つめなおし活かしています。
転職回数を気にしない会社で気を付けるべきポイント
転職回数を全く気にしない会社も多くあるのが事実です。中途の採用が中心の会社や、ベンチャー企業などみんなやりがいをもって転職をしてきたような人が多い会社などに多く見られます。
また、圧倒的に人手不足の業界・企業も当てはまります。
厳密には、転職回数を気にしていては採用自体ができないといった業態・会社です。中にはブラック企業も含まれていますので、注意しましょう。
やはり転職回数の多さが不安であれば、行うべき方法
転職回数が多い場合は、できれば転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは本人の代わりに企業と交渉することも可能です。また、プロとして転職回数多い場合の伝え方なども教えてもらえる事があります。
自分の手で全て行おうとせず、こういった外部の力も借りることをお勧めします。