【ビジネスモデル】フリーミアムモデルとは

最近、ゲームやSNSサービスなど、基本的な機能を無料で使えるサービスが増えています。
新規事業の立ち上げにおいて重要な要素である顧客集め。効率的に行うための方法として注目されているのがフリーミアムです。

今回は、フリーミアムのビジネスモデルについてご紹介します。

フリーミアムとは

フリーミアムとは、フリー(無料)とプレミアム(割増)を合わせた造語です。

基本的なサービス・機能を無料で提供し、よりサービスを快適に使うための機能・継続的に使う場合に料金を得るビジネスモデルです。

実は、サービス利用者のうちの5％のお金を支払うユーザーが、そのサービスを支えているとも言われています。

フリーミアムのビジネスモデルはなぜできたのか。

フリーミアムは、インターネットが普及しから生まれた言葉で、「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」という本の中で取り上げられ話題になりました。

インターネットが普及するまでは、 下記のようにサービスを提供するのに上限があるものが中心でした。

• 何かしらの形のある物を売る＝物がある限り売る。
• 人の労働時間を売る＝その人が扱える時間分だけ提供できる。

ところがインターネットが普及してからは、アプリやwebサービスなど、サービスを提供するのに上限がほとんどなく、提供するコストがゼロに近いサービスを実現できるようになりました。

例えば、Youtubeは１つのサイト・サービスですが世界中の人が同時に見ることができます。※サーバなど厳密なところは省きます。

その為、まずは無料で提供することで、ユーザーが気軽にサービスを使ってもらい商品の良さを実感し、その後に収益化しようという考え方が生まれました。

フリーミアムモデルを成功させるため価値提供

収益を得るためのプレミアム部分は、よりお金を支払いたくなる価値を提供しなければなりません。主な価値提供方法は以下の４つです。

制限が解除される価値

使える要領の上限。見られる動画の本数が増える・無制限に見られるようになるなど、課金をしない状態では制限があった部分が解除される機能。

時間を購入できる価値

広告を表示させない。ゲームなどでは、課金することによりレベルアップの成長スピードが上がるなど、お金で時間を節約できる＝購入できる価値

限定の機能・アイテムなど付加価値を提供

ゲームなどでは、限定のアイテム・商品が手に入る。ビジネス系では、無課金状態ではかゆいところに手が届かなかった機能が使えるなど、課金することによって新たな機能を得られる価値

手厚いサービスになる価値

課金状態になることで、いつでも相談できる。何か助言・サポートしてもらえるなど、サービスが手厚くなる価値

フリーミアムモデルを失敗させないために気を付ける点

無課金状態でも満足度の高いサービスであること

プレミアムで、より便利に・ストレスなく提供させるために、無料で使える部分の制限を強くしすぎてしまう事があります。それでは、そのサービスの良さを実感しないままユーザーが離れてしまう事になります。

無課金状態で、十分すぎない事

前項の逆ですが、無課金状態でも問題がない場合は、有料ユーザーへ移行されづらくなります。

重要なことは、そのサービスの本質の良さを理解してもらって、もっと便利に使うためには課金が必要と思ってもらうことが重要です。

フリーミアムのサービス事例

ゲーム：ポケモンGO

説明不要ですが、モンスターを捕まえたり戦わせたりできるゲーム。ポケットモンスターをスマホで遊べるアプリです。

個人的には無料で十分遊べてしまうため、課金するポイントがわかりませんが、実際には収益化されているようです。

ビジネスツール：写真AC

デザイナーに、かなり重宝されるサービスです。当ブログもこのサイトを通じて写真をダウンロードして活用しています。

デザインを行うには、こんな画像が欲しいなと思って1つダウンロードします。しかし使っているうちに、あれ…ちょっと違う…。もう1個ダウンロードしたいなと思った時に、制限がかかってしまいます。だったらプレミアム会員になるか。と思ってしまいます。

ビジネスツール：チャットワーク

ビジネスで使うチャットツールです。かなり日本国内で浸透してきているツールです。

チャットツールなどのSNSは、ツールとして利用が慣れてしまい使っているユーザーが多いと、ほかのツールに移行しづらくなります。
ツールに移行できずサービスが快適なら優良にしたいと思ってしまいます。

動画サービス「 U-NEXT 」

私の一番のお勧めの動画サイトです。映画・アニメ・雑誌が見放題。特に映画の本数は業界トップクラスにあります。私はヘビーユーザーです。

サービス自体が良いため、31日間使ってしまうとその良さから離れられず、そのまま有料会員に移行してしまいます。

フリーミアムに関する本

「フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略」 です。下記よりamazonで購入可能です。