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【ビジネスモデル】フランチャイズビジネスとは?メリットデメリットを解説

【ビジネスモデル】フランチャイズビジネスとは?メリットデメリットを解説
・フランチャイズってどういう仕組み?
・フランチャイズに興味がある
・フランチャイズについて知りたい

こういった疑問に対して、お答えしていきます。
コンビニの24時間騒動でも話題になったフランチャイズ。

本部との関係性という事でデメリットもありますが、Win-Winの画期的なビジネスモデルです。
実際に、世の中には沢山のフランチャイズがあります。

フランチャイズ展開を考えている。あるいは加盟したいという方にも分かりやすくご紹介していきます。

フランチャイズとは?

フランチャイズは、フランチャイザー(本部・主催者)が、事業のビジネスモデル・仕組みの利用権・使用権をフランチャイジー(加盟店)に提供するビジネスモデルの事です。

フランチャイザー(本部・主催者)は、店舗運営を直接しなくて良いため、リスクを少なく事業拡大ができます。

フランチャイジー(加盟店)は、ロイヤリティ(使用料)を支払う事で、運営ノウハウを手に入れる事が出来るので、個人商店で開業するより失敗のリスクを下げる事が出来ます。

昨今、フランチャイズ関連での報道が話題を呼んでいましたが、本来はWin-Winの関係を築ける素晴らしいビジネスモデルと言えます。

フランチャイズの歴史

原点は諸説ありますが、一番初めにフランチャイズを始めたのはアメリカの「ミシンメーカー」である「シンガー・ミシン社」と言われています。

ミシンメーカーが作ったミシンの販売権を小売店に譲渡し、売上(販売数)の一部をロイヤリティとしてもらっていたそうです。

戦後のフランチャイズ・ブーム

戦後の1950年以降は、ケンタッキーやマクドナルドなどフランチャイズの仕組みを活用して急拡大を行っていきます。

ケンタッキー・フライド・チキン

ケンタッキー・フライド・チキンの創業者であるカーネル・サンダース氏が、フランチャイズの原点という説もあります。

カーネル・サンダース氏は、フライドチキンの作り方・ノウハウを提供する代わりに、売上の一部をロイヤリティとして得る契約を結んで事業を拡大していきました。

マクドナルド

マクドナルドは、マクドナルド兄弟によって誕生しました。

早く美味しくてフォークなどなく食べられる画期的な仕組みを拡大させるためにレイ・クロック氏がフランチャイズモデルを取り入れました。

マクドナルドの場合は、どこに行っても統一のクオリティを担保するために、開店後のサポートも行う徹底した管理により、世界的な企業へと躍進していきます。

またマクドナルドのフランチャイズ方式での最大の特徴は「不動産」を多く所有している点にあります。
多くの店舗の不動産はフランチャイザー(本部)が所有しており、フランチャイジーから賃料を徴収しています。

実はマクドナルド=不動産会社と言われることもあります。

こうしたケンタッキーやマクドナルドの台頭により一気にフランチャイズは有名になっていきます。
現代では、コンビニ・スポーツジム・飲食店・不動産など様々な店舗ビジネスでフランチャイズモデルを取り入れています。

フランチャイズのメリット

フランチャイザー(本部)の急拡大が出来る

フランチャイザ―の最大のメリットは、店舗開業に伴うリスクや労力を少なく抑えられるため、拡大しやすいという点にあります。

自社出店の場合、エリアを調査し地域への集客・採用管理等行う必要があります。これは非常に大変で、失敗すると自社店舗同士での競合や、店舗への対応に追われる状況になってしまいます。

しかし、そのブランドに興味を示したフランチャイジーがどんどん参入すれば、ノウハウを提供するだけで店舗拡大することが出来ます。

店舗拡大のメリットとしては、ドミナント戦略・ランチェスター戦略と言われるものがあります。定の地域に多数の店舗を展開することで、その地域に住む住民の認知度は飛躍的にあがります。そうなるとシェアとブランド力が高まり安定した経営を行う事が出来ます。

フランチャイザー(本部)は核である商品開発・ブランド力向上に注力できる

前項と同じく、店舗の運営業務自体はフランチャイジーが行います。

その為、フランチャイザーは商品開発や、そのブランド力を向上させるためのプロモーション戦略などに注力することが出来ます。

当ブログで様々なビジネスモデルを紹介していますが、殆どのビジネスモデルに共通する「得意なことに専念し、苦手なこと・大変なことはやらない」というポイントを踏まえたビジネスモデルです。

フランチャイジーは、商品開発やプロモーションは行わなくてよいので、店舗運営や地域内でのプロモーションのみに専念すればよいため、こちらも得意なことに専念できる状態になります。

フランチャイジー(加盟店)の店舗開業でのリスクを抑えられる

フランチャイジーにならず、個人のお店を立ち上げる時に何より大変なのが、知名度やブランド力を向上させることです。そして、商品・サービスの開発です。

例えば、マクドナルドよりおいしいハンバーガーを作ること自体は、一定のスキルがあれば出来るでしょう。
しかし、あの値段で利益を出し、素早く提供し、ブランド力を向上させることは不可能に近いでしょう。

しかし、フランチャイジーとなれば、ロイヤリティを支払う事で、商品開発をする必要がなくなり、ブランド力向上も専門である本部が行ってくれるため、店舗開業でのリスクを抑えられることが出来ます。

フランチャイジー(加盟店)は、ノウハウがなくても開業できる

フランチャイジーは、フランチャイザーからノウハウを提供してもらえます。中には、細かいマニュアルまで指導してもらえたり、開業後のサポートも行って貰えたりします。

その為、まったくの業界未経験者であっても開業し成功することが可能です。

フランチャイズのデメリット

フランチャイジーの管理が大変

フランチャイザーは、フランチャイジーの管理をする必要があります。

フランチャイジーの中には、マニュアルに従わなかったり、ブランドを毀損するような行動や失敗をしてしまう可能性もあります。

自社で店舗展開する場合にも考えられますが、フランチャイジーは契約関係があれど「他社」であるため、舵を取り切れず問題になるケースもあります。

フランチャイジーは、ロイヤリティの負担がある

フランチャイジーは、ロイヤリティの支払いをしなければいけません。

業績が良い時は、問題はほとんどありませんが業績が悪くなった時や、開業後上手く集客が出来ない事があったとき、は重荷になる可能性があります。

フランチャイジーは、本部とのしがらみ・関係が発生する

フランチャイジーは、そのブランドのマニュアルや品質の一定化など、フランチャイザーのマニュアルや方針に従う必要があります

基本的にはこれがメリットになりますが、コンビニの24時間営業問題で取り上げられた通り時代の流れによってはデメリットとなる場合があります。

また、他のフランチャイジーが問題を起こしたときに、同時に影響を受けてしまう可能性もあります。

フランチャイジーは、自分たちで改革することがし辛い

いち早く電子決済を取り入れたい!レジの無人化に切り替えたい!と思っても、フランチャイジー独自で行う事ができません。

その為、本部の経営判断が遅い場合は、フランチャイジーにも大きく影響が出てしまいます

最後に

フランチャイズビジネスはWin-Winではありますが、メリット・デメリットも多くあります。上手くいくフランチャイズがあれば、失敗するフランチャイズもあります。

フランチャイズ方式をとっている企業を観察すると、とても勉強になりますので、是非研究してみてください。

  • この記事を書いた人

りゅうじ

元ギター講師のWebマーケティング・ディレクター、事業マネジメントや新規事業の立ち上げなどを行う。趣味はディズニー・映画・読書・テニス・野球・芸術鑑賞・寺社仏閣巡り・写真・その他いろいろ。将棋はアマ2段。もっと人生を楽しく充実させるために、情報を発信中。

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