情報化社会と言われて久しい現在、「データは現代の原油」とも言われる時代になりました。
よりサービスの質を上げていくためには、1人1人にあったサービス提供が重要になります。
その為には、データが欠かせません。データをいかに有効活用できるかどうかは、今後のビジネスを成長するために重要な要因になります。
今回は、データを活用したビジネスを行っているサービスの事例をご紹介します。もし、データを持っている・有効活用できる企業の方ばぜひご活用をオススメします。
データ活用ビジネスとは?
データ活用ビジネスとは、顧客のデータなどのデータを活用したビジネスのことです。主な活用方法は下記の通り。
データそのものを販売する。
昔からある、営業リストなどデータそのものを販売するビジネスです。
新規事業立ち上げ時・新たなエリア市場で営業を行いたいとき、対象の企業のリストを集めるのはとても大変です。そういったニーズに対して提供するのがデータ販売ビジネスです。現代は個人情報の提供はほとんどなく、企業リストなどが中心です。
データそのものを提供する。
求人サイトや、食べログなどが当てはまります。それぞれ求人のデータ・飲食店のデータを顧客に提供しています。これにより、顧客はそれぞれのお店や企業にいちいち確認したりせず提供しているサイトにアクセスするだけで全国のデータを見ることができます。
この場合のマネタイズ方法は、求人サイトであれば掲載する企業です。掲載することによって求職者を集めることができます。つまりデータを提供することによって得をする方から掲載・サービス利用料をもらうビジネスモデルです。
データを活用したサービスを第三者に提供する。
GoogleやFacebookなどが当てはまります。両サービスは前者の「データそのものを提供」もしていますが、収益方法としてはデータとは直接関係のない企業からの広告掲載費を元に収益化をおこなっています。
広告を出す際は、30代男性の場合のみ表示させることや、顧客の行動履歴からAIが判断しそのサービスに興味を持ちそうな人にのみ広告を表示させるなどカスタマイズができます。ターゲティングと言われる手法です。主にサービスを使っているユーザーの行動履歴やアカウント情報を元に趣味・嗜好を分析しています。特にFacebookはこのターゲティング制度が非常に高いため、個人情報の取り扱い・情報収集の方法が問題視されることもあります。
※2020年3月現在の状況です。個人情報の取り扱い規定により今後状況は変更される可能性があります。
データを活用してサービスレベルを向上させる。
Customer Relationship Management(カスタマーリレーションシップマネージメント)略してCRMという言葉があります。顧客一人一人と良好な関係を気づいて売上に結び付けられるよう顧客管理を行う営業のマネジメント手法です。
例えば、メルマガを送って2回開封した企業やセミナーに参加した企業に対しては、サービスへの関心が高いため、さらにお得な情報や成約に至るための営業を行うなどです。
データを第三者に提供するのではなく、自社内で活用するのが特徴です。
データを活用した面白いビジネスモデル。
indeed、求人情報のデータベース
indeedは各求人サイトに掲載されていた求人を、集めた求人検索エンジンです。
Googleはwebサイトすべてを検索できるものでしたが、indeedは求人に特化したデータベースを提供しています。近年急成長しているサービスです。
日本気象協会「需要予測サービス」
天気予報は、過去のビッグデータを元に明日の天気を予測しています。
そのデータや解析手法を元に企業に提供するサービスです。主に、天気予報によって変わる需要の予測を提供しています。例えば、「雪の日は顧客の数が減るから仕入れの数を減らそう」ということができます。
データを上手く活用したビジネスと言えます。
マーケティングオートメーションツール「 b→dash 」
マーケティングを自動で行うツール。マーケティングオートメーション略してMAとも呼ばれるツールです。
顧客一人一人にあったマーケティングを実現するために、行動履歴や購買情報などのデータを活用して自動でメルマガ送付など、データを活用したマーケティングを行えるサービスです。
最後に
データは原油であるという例えには教訓も隠されています。原油は、加工しないとガソリンや石油など使用できる状態にはなりません。データも加工をすることにより活用できる状態になります。
どのようなデータをどのように活用し、どうやって提供していくかそれぞれの企業で考えていく必要があります。
またデータは取り扱いによりとてもリスクの高いものである一方、活用の仕方次第では世の中をより便利にしていきます。上手に活用していきたいですね。