

・もっと仕事で成果を出したい
そんな風に、向上心旺盛な方に大きくスキルアップできる、先輩・上司のスキルを盗む方法をご紹介します。
先輩・上司からスキルを盗むのは、業務外に本を読んだりセミナーに参加するより遥かに効率が良いです。
是非参考にしてみてください。
なぜ先輩・上司のスキルを盗む事が効率よいのか
先輩・上司は、その会社で必要なスキルを身に付けて認められたから昇格しているのです。
つまり、先輩・上司のスキルを盗むことで、会社=実践で必要なスキルだけを効率よく学ぶことが出来るのです。
ビジネス本は会社とは関係のない内容も多く含まれています。
しかし、先輩上司のスキルを盗むという事は、その会社のリアルな部分のみを参考に出来るためとても効率のよいスキルアップ手段です。
ずっとその会社にいるつもりはない・独立する予定だとしても、会社に入ったのであればノウハウを全て吸収すると今後役に立つことは大いにあると思います。
さて先輩・上司のスキルを盗むという事は、基本的に真似る事が基本です。
しかし今回の記事ではもっと具体的な4つの方法をご紹介します。
先輩・上司のスキルを盗む4つ方法
- 先輩・上司の成果物を分析・分解・いじること
- 先輩・上司のいい所・悪い所じっくり観察する
- 先輩・上司から勉強方法を聞き出す
- 先輩・上司のすべてを真似する
先輩・上司の成果物を分析・分解・いじること
先輩・上司が作った成果物とは、その会社が認めたレベルに仕上がっています。
まずは目指すべきレベルです。そのスキルを盗みます。
工業などでは「リバースエンジニアリング」といって、参考となる製品などを分解して研究することがあります。
同じ原理で、良い成果物=製品を分解して学ぶという事が大切です。
例えば下記のような項目
- 営業であればプレゼン資料
- デザイナーであればデザインファイル
- プログラマーであればソース
- マーケティングであれば、エクセルや回帰分析など分析したもの
これらの成果物のファイルやソースをコピーして分析します。
もちろん、個人情報など会社規定的に無理なものはダメですが、許可を得たり、コピーしてよいものはコピーし自分が勝手に編集しても問題ないようにします。
分析するタイミングは、本業の業務とは異なる為、業務のちょっとした合間・始業前・終業後・お昼時間の余った時間などがおススメです。
エクセルの場合は、ゴリゴリ関数を使って集計している人がいれば物凄い勉強になります。
使っている関数で知らないものは全て調べて同じものを作れるレベルにしてしまいます。
プログラマーであれば、コードをいじってみて動作がどのように変わるのか。
デザイナーであれば、レイヤーわけがどうなっているのか。どうやってデザインしているのかなど研究します。
最大のメリットは、【任されたときにすぐ対応できる】こと
成果物を分解・分析する最大のメリットは、任されたときにすぐ対応できることです。
例えば、エクセル全く触ったことがない人も上司の使ったエクセルを元に勉強すれば、その上司の仕事が出来るレベルになることができます。
いざ任せられたとき、上司が忙しくて対応できていない時に代わりに対応するという事が出来ます。とても有意義な仕事の準備になります。
先輩・上司のいい所・悪い所じっくり観察する
先輩・上司によって良いところや得意なもの、そして悪い所や苦手なところがあります。
それらをじっくり観察して勉強します。
マネをするというよりは、生きたビジネス本として勉強・研究させてもらいます。
この時の良い悪いは、人格などで判断せず研究対象としてみましょう。
例:周りへの気配りが凄いが、企画力がない上司
どういう言葉遣い、どういう表情、どういう行動が気配りが凄いと思えるのかを分析します。
良いと思った部分だけを切り出し参考にします。
反対に企画力がないマイナスの部分は、下記の点を分析します。
- なぜこの人は企画力がないのか
- いつもどういう思考
- どういうパターンなのか
- 企画力がある人と比べてどうなのか
このような考え方をしていては企画力が上がらないという教訓になります。
さらにおすすめは、参考にしたい部分に関する本を読むこと
良いところ・悪い所を参考にするときに合わせて行いたいことは、参考したい部分に関する本を読むことです。
今回の例では「気配りについての本」「企画力についての本」で事前にインプットすることです。
本の中に当てはまる実体験があれば本の吸収率が抜群にあがります。
また観察だけでは見えてこなかった「なぜそのような行動をしているのか」深い理由を知ることもできます。
因みに上司の素晴らしい所を認め、苦手なところを理解できると、上司が困っているときに助けることや、素晴らしい所は素直に学び尊敬する心で接することが出来ます。
先輩・上司のすべてを真似する
一部の良いところを真似するではなく、営業ならば商談内容全てを真似します。
1部ではなく全てがポイントです。
元プロ野球選手のイチロー選手の振り子打法は、一般的ではありませんでした。
しかし今では、シンクロ打法といってスタンダードな打法です。
一流の人や天才と言われる人の凄さは、一般の人には一見分かりません。
同じように、上司や先輩の凄さが分からないという事は、もしかしたらレベルが違っていて見抜けていないかもしれません。
その為、すべてを真似することが大切です。
例えば営業では、ちょっとした話し方・話す順序・声のトーンなどで場の雰囲気が変わったりします。
マネをすることで、本当の良いポイント・悪いポイントを気づくことが出来ます。
この時は「守破離」の考えで、まずはマネをする。そして少しアレンジしてみる。最後に自分流にしていくという流れで身に付けていきましょう。
守破離については下記にて詳しくご紹介しています。
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守破離とは?ビジネスにも役立つ日本古来の考え方を解説
守破離という言葉をご存じでしょうか。 簡単に言うと何かのスキルを身に付ける時。始める時は3つの順番で会得しようという事です。 守:型・テンプレにそって守る事破:型・テンプレをアレンジしてみる事。離:型 ...
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先輩・上司から勉強方法を聞き出す
安直な方法ですが、素直にどうやって勉強しているのか、どうやってそのスキルが身についたのか聞くことも大切です。多くの上司は意欲があると思い教えてもらえるでしょう。
先輩・上司の大切な時間を使って教えてもらえるので、感謝の気持ちを忘れず参考になったことは必ず実践してスキルアップしましょう。
先輩・上司のスキルを盗む時の大事なポイント
- どんな人にも学ぶべきことがあり、尊敬することを忘れない事
- 1人の上司から学べることは学べたら、違う人も参考にすること
- スキルは裏切らないということ
どんな人にも学ぶべきことがあり、尊敬することを忘れない事
上司・先輩の悪いところも参考にするなどと記載しました。
しかし、悪いところがあっても必ずいいところもあります。
特に高齢の方の場合ITには疎い人が多いため、軽視する人もいますが、学ぶべき場所は沢山あります。年下の上司がいたとしても同じです。
どんな人にも尊敬できるところはあるはずです。ないという場合は尊敬する力がないかもしれません。
もっとよく見てみましょう。そして、どんな人にも尊敬と感謝をもって参考にさせてもらいましょう。
1人の上司から学べることは学べたら、違う人も参考にすること
1人の上司に憧れを頂いてマネすることは大切です。しかし1人しか参考にしていないと、劣化コピー版のようになりかねません。いろんな人の考え方・良いところも参考にしていきましょう。
スキルは裏切らないということ
仕事でのスキルは、なくなりません。つけたスキルはきっと何かの形で生きていきます。
今の仕事に満足だとしても、スキルアップのための気持ちを絶やさないことが大切です。
さいごに
スキルアップするには、身近な人を真似して学ぶという事は本当に大切です。
盗むというと少しブラックに見えますが、上司や会社に貢献する事にもつながるので貪欲にスキルアップにつなげていきましょう。