- マーケティング担当になった
- マーケティングの勉強をしたい
そんな方に、マーケティングを勉強するにあたって絶対おすすめの本を厳選してご紹介します。
マーケティングやビジネス本は山ほどありますが、優しすぎて読まなくてもわかるようなものや、難しすぎて頭に入り辛いようなものも沢山あります。
今回は、初心者でも優しすぎず、実践に活かせるであろうともう本の紹介です。気になった本は是非読んでみてください。
ただし、今回はマーケティング担当におススメという事で、「マーケティング本」以外でも、マーケティングを行うなら読んでおいた方が良い本もご紹介しています。
マーケティングとは何かを教えてくれる、USJ復活の立役者の本
森岡毅著「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」
今でこそ、USJは日本屈指のテーマパークですが、一時はガラガラでした。私が10代に行った時は貸し切りかと思うぐらい空いていた記憶があります。そんな状況のテーマパークから、マーケティングの力で大きく回復させた実績を元に、マーケティングの重要性・大切さを教えてくれます。
マーケティングは、学問書のような本も多いですが、大切なのは実践で実績です。
この本を通して、実際にUSJのV字回復を一緒に体験しながら覚えられる良書です。
さすがマーケティングの第一人者なのか、文章も分かりやすく非常に読み進めやすいです。
「マーケティングとは何か」を学ぶなら入門書としてオススメしたい本です。
100円のコーラを1000円で売る方法
永井孝尚著「100円のコーラを1000円で売る方法」
問題のようなタイトルです。ですが、頓智でも詐欺のような行為でもありません。
スーパーマーケットではコーラが100円未満で変えるのに、コンビニでは150円など同じ商品でも大きく開きがあります。映画館では、ペットボトルのコーラより明らかに量が少ないのに、もっと高かったりします。
しかし、それぞれしっかり売上を上げ商売として成り立っています。
なぜなのでしょうか。
そこには、マーケティングの考え方が関わっています。当書籍を始めて読んだ時、私は社会人ではありませんでした。それでも分かるぐらい優しい本です。
こちらも、入門書として是非オススメしたい本です。
商品は買ってもらった後こそ大事?
クレイトン・M・クリステンセン著「ジョブ理論」
マーケティングを、「ジョブ(雇用)」の考えからひも解いています。
なぜ、人を雇うのか。それは、何かを代わりに行ってほしいからです。
では、なぜその商品・サービスを買うのか。それは、何かを解決したいからです。
飲み物を買うのは、水分補給をしたいからと言う人もいるでしょう。コーヒーであれば、目を覚ましたいからと言う人もいるでしょう。
マーケティングは「ジョブ」から成り立っています。
この本は、そんな「ジョブ理論」について事例を含めて紹介しています。
是非オススメの本です。
顧客起点マーケティング
西口一希著「たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング」
マーケティングを実際に始めた人などにおススメの本です。マーケティングとは何かから説明していますが、主には実践的な本です。
正直、震えるぐらい良書です。
マーケティングは、顧客を平均値化した人物像をターゲットとすることや、「ペルソナ」という自分たちが想像する顧客像に対して施策を行うという事が多くあります。しかし、著者は実際の顧客1人(N1)を分析してマーケティングを行う重要性を説いています。また、9セグマップと言うフレームワークでは、顧客を9に分類してそれぞれに施策を行ってマーケティング効果を最大化するための方法を紹介しています。
とにかく実践向きです。文章自体は非常に読みやすいですが、マーケティングを行っていない方には、あまり向いていないかも?しれません。
人気はどうやって広まるか「キャズム理論」を説いた名著
ジェフリー・ムーア著「キャズム Ver.2 増補改訂版 新商品をブレイクさせる「超」マーケティング理論」
ガラケーからスマホに移行する際、すぐにスマホに移行した人や、もしかしたらガラケー終了間近となる、2021年待つになってもガラケーを使っている人もいます。
直ぐに移行した人は、スマホの実用性よりも、目新しさで購入している人が多いでしょう。今もガラケーを使っている人は、スマホそのものの実用性を感じられていないという事もありそうです。
商品が世の中に広まるときには、一気に広まるのではなく、ある規則性にそって広まると著者は説いています。
コピーライティング、言葉の重要性を説いた本
ジョン・ケープルズ著「ザ・コピーライティング」
マーケティングは、コピーライティングを使う機会は多くあります。
また、戦略・戦術・コンセプトを決める時は、膨大な情報から1~2文という短い文脈にまとめる必要があります。
そんな時に大切なのが、コピーライティングに対する考え方。
一般的には、クリエイティブ・芸術的と思われる場合が多いと思いますが、当本は明確に、論理的に科学的に付けましょうと説いています。
分厚い本ですが、沢山の例がありとても分かりやすい本です。是非知っておきたい本です。
マーケティングは失敗がつきもの!失敗について理解しよう
マシュー・サイド著「失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織」
マーケティングは、超天才などを除いて、小さな失敗すらなく成功し続けるという事はかなり難しいです。特に広告運用などは、ABテストといって比較検証を沢山行って効果を最大化するという事もあります。
いかに沢山失敗したかが重要です。しかし、失敗=悪。避けなければいけない事。失敗した人を怒る・恨むなど失敗に対して否定的に思ってしまう事もあるでしょう。
この本は、失敗の重要性を科学的に論理的に説明してくれます。といっても、飛行機の事故・医療ミスなどの実例を通して紹介していますので、物凄く読みやすいです。
面白い映画や漫画を見ているような感覚で、一気に読み進めたくなります。
アイディアは色んな意見があった方が良い!多様性の科学
マシューサイド著「多様性の科学」
前項の失敗の科学と同じ著者が書いた本です。
失敗の科学は、物凄く気付きを与える良書の中の良書でした。その方が、今度は多様性について同じように実際の事例を通して分かりやすく、且つ科学的・論理的に問いています。
何が起きるか分からない、複数の登山で事故が起きやすいリーダーのタイプは、絶対的なリーダーだそうです。
なぜならば、リーダー1人の視点で行動が決まってしまう為、多様性が欠如してしまう為です。
マーケティングは、営業と異なり様々な人に向けて商品の魅力を伝えなければなりません。
そして、正解の分からない分野です。
そのような時こそ、「多様性」が求められます。
ここまで読んで頂いた方は「多様性」の重要性は既に分かっているという人も多いと思いますが、それでも一度は読む事をオススメします。
さいごに
世の中にはもっと良い本があるかもしれません。そして、まだまだ紹介したい本は山ほどあります。
ただ今回は厳選した本のみのご紹介です。絶対おすすめですので是非手に取って読んでみてください。