仕事を辞めて、転職で給与を上げる!
そう思っている方、仕事を辞める前に一度よく考えましょう。転職では、年収が上がる人と下がる人がいます。
今回は、年収が上がる人下がる人の違いを紹介します。因みに私は、転職を2回して給与が倍近くになりました。また人材紹介事業のコンサルタントを行っていた時は、転職して給与が下がってしまう例も多く見ました。
特に年収が下がる人は勢いで行動している方が多く感じています。ぜひ最後まで読んで、本当に転職すべきか考えましょう。
転職で年収が下がる人の特徴・理由
今貰っている給与の意味を理解していない
今もらっている給与は、その人自身のスキルをそのまま評価したものではありません。その会社にいる、全員の協力があって得た収益に対し、過去も含めた貢献度に合わせて分配しています。
ほとんどの企業は、勤続年数が増えるほど、昇給していくケースが多いです。スキルに対して純粋に評価しているのではなく、今までの積み重ねを踏まえた給与です。
感謝がこもったおまけのような報酬です。
転職する場合は、この部分が0になります。おまけ部分が多ければ多いほど、同じ業界・職種で転職を行うと年収が下がる可能性があります。
このケースは意外と多く、給与の意味を理解せずに、「今の会社は昇給されない」からという理由で転職を試みてしまう人がいます。
結果、元の会社に残ることができればよいですが既に辞職してしまったら、年収が下がる企業に就職を余儀なくされます。
今貰っている給与が、どのように評価されてもらっているかをしっかり把握しましょう。
自分の市場価値を理解していない
会社の中では優秀だとしても、市場価値は高くない可能性があります。
仕事のスキルは、その会社独自のスキルと他社でも通用するスキルがあります。
例えば、マクドナルドの場合、レジ対応などは他の小売店などでも活かせるスキルです。
しかしハンバーガーを作るシステムは独自のシステムですので、直接的には他の会社では役に立ちません。
他の会社では役に立たないことは、他社では評価されないため給与には反映されません。
このように客観的に見て、市場価値がどの程度かを把握しないと転職で年収が下がってしまいます。
今あるスキルが活かせていない
新しい世界・新しいスキルを身に付けたい!という理由で転職をする人がいます。それ自体は全く問題ありません。
しかし基本的に転職は即戦力を求められます。
スキルを活かせない他業種・多職種を目指してしまうと、折角市場的にも評価されるスキルがあっても給与が下がってしまう可能性があります。
転職する際に年収を下げたくなければ、今のスキルが活かせる仕事を探した方がよいでしょう。
例えば営業の高いスキルがある場合、売る品が変わっても大きくは問題ありません。営業という職種を変えずに業界を変える事で、スキルを活かすことができます。
昨今では「ずらし転職」と言ったりします。
年齢と持っているスキルが乖離している
20代と、30代、40代では転職で求められるスキルが変わっていきます。
20代の場合は、元気・若さであったり実務的なスキルが重視されます。30代・40代になると実務スキル以外にもマネジメントスキルを見られるようになっていきます。
職種によりますが、ずっと流れ作業など実務的なスキルしか身に付けられていなかった人は、年収が下がってしまう可能性があります。
年収で見ていなく、給与計算ができていない
特に注意しないといけないポイントです。転職する際には月収のみで見てしまう事があります。
年収は、賞与・残業手当・その他報酬を含めた額です。
月収が今より上がったとしても、「賞与がない」、「すでに月収に、見込み残業代が含まれがある場合 」 は、今貰っている年収より下がってしまう可能性があります。
転職する際は、月収の中身とその他でもらえる手当・年収をしっかり把握しましょう。
年収を交渉していない
個人で転職活動をすると、なかなかできないのが年収交渉です。
基本的に企業はできる限り安く採用したいですので、転職交渉されなければ求人ページ・サイトに記載している給与の一番安い額になる可能性があります。
今までの経験・スキルが活かせるのであれば、根拠を踏まえて年収交渉をしましょう。面接で交渉しても基本的には問題ありません。
個人での交渉が難しい場合は、転職エージェントを利用すれば、担当コンサルタントが代わりに年収交渉をしてもらえます。
転職で年収が上がる人の特徴・理由
転職する前から、自分の強みを理解している
転職で年収が上がる人は自分の市場価値・スキルや経験などの強みを理解しています。
また現職を辞めてからではなく、辞めようと思った時から行動をし、市場価値や強みを把握しています。
転職する際は、自分の価値・スキルが最大限活かされる企業を選んで応募しています。
例えば、webデザイナーはweb制作会社に勤めた場合、一般的な相場の年収になります。
しかし、web制作会社以外でwebデザイナーを雇いたい会社は、そのスキルを持った人が貴重になりますので、場合によっては年収が高くなる可能性があります。
このように持っているスキルを活かせる場所を理解して転職することで、年収を上げられる可能性があります。
給与が上がるキャリア形成をイメージ出来ている
転職で年収が上がる人は転職をする前から、将来のキャリアをイメージしており、それに備えたスキルを身に付けているケースです。
例えば営業でも、ITツールの提案をできる営業を目指すのであれば、事前にプログラミングのスキルやITリテラシーを付けられる経験をしておくなどです。 あるいは資格を取っておくなどです。
たまたまですが 私の場合も、1社目から長期的なキャリアをイメージしていました。
私は、バンドで売れることを夢見て活動していたので、社会人としては非常に市場価値の低い人材でした。
そのため、前職に入社する時から、一度はブラック企業であっても入れる企業に入社し、そこで得たスキルをもってホワイト企業に転職しようとイメージして入社していました。
偶然や周りの方々の協力があって実現しましたが、将来を見据えて現職に取り組み、スキルを身に付けられたので転職で大きく年収が上がりました。
転職で年収が上がる人は営業力がある
営業力があるということは、それだけでスキルにもなります。そして営業力=年収交渉で上げる力があるということです。
自分の市場価値やキャリア形成ができていても、それを面接などで提案していかなければいけません。
ただ 面接で、志望動機とやる気などを見せるだけでなく、ロジカルに自分が採用されたら、どんなことができてどんな影響を及ぼせるのか提案できると、年収交渉もしやすくなります。
3つとも当てはまらなくても、転職エージェントを活用する。
今までの転職で年収が上がる人の特徴3つとも、正直仕事をしながらでは非常に難しいです。
その為、辞めるまえから転職エージェントに登録をして自分の市場価値・強み・年収の上げられる求人があるのかを相談し、求人を探します。
そして年収が上がる可能性があれば、転職の決意をします。給与交渉も転職エージェントにお願いすることで年収を上げる可能性が上がります。
転職エージェントは、転職者が利用する分には転職してもしなくてもお金がかかりません。採用に至った場合に企業から手数料をもらいます。
無料で利用できるのに、代わりに良い求人をピックアップ、面接設定、転職への相談など、かなり手厚いサービスです。
そのため、転職を考えているのであれば必ず1つは登録しておいた方がよいでしょう。※ただし、転職エージェント任せになるのではなく、自分でも行動することが重要です。